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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 104◆◇ 2014.4.22

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伝染性単核症
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主にEBウイルスや、サイトメガロウイルスなどのウイルス感染によって生じる急性感染症で、唾液を介して直接または、飛沫感染します。乳幼児期の初感染後はウイルスが終生体内に潜伏し、唾液中にウイルスを排出している不顕性感染の状態で(15~20%)感染源となっています。そして、再度思春期以降に感染した場合、6~8週間と長い潜伏期間の後、約半数が発病します。

疫学
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日本では、2~3歳までに70%の人が感染し、20代では90%以上が抗体を持っています。小児期では症状が出ずに抗体ができます。思春期以降の感染では、感染しても約半数は数週間で自然に治りますが、残りの約半数が長い潜伏期間後に発病します。

症状
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発熱(95%)、リンパ節腫脹(89%)、咽頭・扁桃炎(74%)が三主徴ですが肝腫大(82%)脾腫大(63%)、発疹(31%)眼瞼浮腫(30%)、口蓋出血斑(13%)も高率にみられます。(臨床医薬学研究会/中外医学社1996 251-258頁)より。

検査
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血液検査:白血球の増加(特にリンパ球・異型リンパ球の増加)は重要です。肝機能異常も9割程度の高率で見られます。ウイルス学的検査では、3~4週後に抗EBNA抗体が出現し、生涯持続するので、必ず急性期と回復期の2回以上測定します。血沈の亢進、高ガンマグロブリン血症、リウマチ因子、寒冷凝集素、抗核抗体の産生も認められます。サイトメガロウイルスの場合には、核酸増幅法(PCR)でDNAを調 べることもあります。
画像検査:超音波エコーやCTでは肝・脾腫が認められます。

鑑別診断
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細菌による咽頭炎、A群連鎖球菌によるリンパ節炎、亜急性壊死性リンパ節炎、トキソプラズマ症、B型肝炎、風疹、HIV感染などが似た症状を引き起こします。その他のウイルス感染や、悪性リンパ腫、リンパ性白血病などの血液疾患との鑑別も重要です。

治療
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安静などの対症療法が主で、重症の場合には入院が必要です が、1ヶ月以内には寛解します。症状が遷延する場合や重篤な合併症を併発する場合にはステロイドやアシクロビルなどの抗ウイルス薬が使用されたり、血漿交換や抗癌剤が使用されることもあります。ペニシリン系の抗生剤はウイルスには無効な上、発疹が出やすいので禁忌となってます。

合併症
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肝機能障害、溶血性貧血、血小板減少、脳炎、間質性肺炎、腎炎など比較的重症な合併症を生じます。この他、EBVは統計学的にバーキットリンパ腫、免疫不全患者におけるある種のB細胞性腫瘍や鼻咽頭癌と関連があるとされています。

予後
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大部分は2週~1ヶ月の間には寛解しますが、疲労が数か月続くこともあり、EBウイルスが持続的に活動している場合には、慢性活動性EBウイルス感染症という病態として区別されます。そして、重篤な合併症(脳炎、脾破裂、気道閉塞)等が生じた場合は予後不良で死亡することもあるようです。

引受査定のポイント(後遺症・合併症の有無)
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現在治療中の場合は、引受延期です。既往については、合併症や後遺症なければ標準体での引受で問題ないでしょう。後遺症がある場合には、そちらの査定により評価します。

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