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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 101◆◇ 2014.2.14

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巨大結腸症
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腸は、食べ物や便などを、肛門の方向へ運ぶ運動(ぜんどう運動など)を行っています。
ぜんどう運動は、脳の神経からの指令と、腸自体の神経によってバランスよく調節されています。
巨大結腸症とは、機械的閉塞原因がないにもかかわらず、形態学的に結腸が有意に拡張した
症候群で、原因は沢山あります。一種の腸閉塞(ちょうへいそく)です。 定義としては、一般に盲腸で
12cm以上、上行結腸では8cm以上、直腸S状結腸では6.5cm以上と言われています。

原因
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【急性】
◆急性大腸偽性腸閉塞症
 急性巨大結腸症の原因には心血管疾患(心筋梗塞、心不全)、代謝性疾患(肝不全、腎不全)、
薬剤性(フェノチアジン、抗うつ剤、抗パーキンソン薬)、感染症(肺炎、膵炎、髄膜炎)腫瘍、術後
(帝王切開、腹部手術)、外傷後などがあります。

◆中毒性巨大結腸症
 誘因としては、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症、偽膜性大腸炎、赤痢、アメーバー、
サイトメガロウイルスなどの感染によるもの、バリウムによる注腸や大腸内視鏡、ステロイド治療の
中止、腸管運動抑制薬の投与などがあります。

【慢性】
慢性巨大結腸症の原因は、Hirschsprung病、神経節細胞減少症、パーキンソン病、レックリング
ハウゼン病等神経系の異常によるもの、甲状腺機能低下、糖尿病、褐色細胞腫などの内分泌疾患、
後腹膜悪性腫瘍、薬剤によるものなどがあります。

症状
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急性のものは、腹部膨満、腹痛で、穿孔し致命的となることもあります。中毒性の場合は、腹部膨満、
下痢に加え、発熱、脱水、精神状態の異常など全身中毒症状を伴います。慢性巨大結腸症の場合は、
高度の便秘、腹部膨満、腹痛、嘔吐などのイレウス症状が生じます。

検査
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腹部単純X線では結腸の拡張が認められます。血液検査では、白血球増加、貧血、電解質異常が
認められます。その他、マルチスライスCT、注腸、大腸内視鏡、カプセル内視鏡等の検査があります。

診断基準(中毒性巨大結腸症の場合)
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1、X線での結腸の拡張所見(単純X線 やCTで横行・上行結腸の径>6cm)

2、以下の項目のうち3つ以上を満たす
  ・38度以上の発熱・脈拍120以上・白血球10,500超・貧血

3、加えて以下の項目から1つ以上
  ・脱水・意識障害・電解質異常・低血圧

治療
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急速な大腸拡張のために、脱水の補正が重要です。治療の基本は早期から輸液や電解質補正、
腸管安静・腸管内減圧のため絶食し胃管やイレウス管留置をし、感染に対しては抗生剤、
炎症性腸疾患に対してはステロイド投与、貧血に対しては輸血などの全身管理と対症療法を行いますが、
内科的治療を行っても悪化傾向があれば、72時間以内に外科的治療が考慮されます。

予後
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中毒性巨大結腸症の死亡率は炎症性腸疾患においては2%未満ですが、早期診断と早期の集中治療をし、
外科的手術のタイミングが重要です。

引受査定のポイント(原因疾患が最も重要です)
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原因疾患はかなり多くありますので、原因を確認し、それに対する査定も加えます。現症の場合は、
死亡保険も医療保険も引受延期でしょう。既往症については、手術があれば死亡保険は削減~標準体
での引受、医療保険は部位不担保等の特別条件付~標準体での引受が可能でしょう。手術がなけれ
ば、死亡保険は延期~保険料割増等の条件付での引受を考慮できるでしょう。

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