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◇◆医学豆知識メルマガ Vol. 100◆◇ 2014.2.4

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敗血症
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健康な人は、血液中に細菌が入り込んだとしても、免疫機構の働きで細菌が排除され、増殖しません。
しかし、抵抗力が弱っている人などは、感染をおこしている部位から血液中に病原体が入り込み、
増殖して重篤な全身症状を引き起こします。
定義としては、感染によって発症したSIRS(全身性炎症性症候群)を敗血症と言います。
(敗血症診療ガイドライン)

原因
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悪性腫瘍、血液疾患、糖尿病、肝・腎疾患、膠原病などの基礎疾患がある場合や、免疫能が
低下している高齢者、手術後の方に多く発症します。その他の免疫能が低下する原因としては、
抗がん剤投与や放射線治療、ステロイドホルモンや免疫抑制剤投与などがあります。
実際の感染病巣としては、腎盂腎炎、尿路感染、肺炎、胆嚢・胆管炎、腹膜炎、褥瘡(じょくそう)感染
などがあります。医原性の血管内留置カテーテルからの感染も近年増加しています。具体的な原因菌と
しては、黄色ブドウ球菌(MRSA、MSSA)、大腸菌、肺炎柑菌、緑膿菌、エンテロバクタ属などが多いです。

症状
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悪寒・戦慄を伴う発熱が最も主要な症状ですが、重症の場合には、低体温になることもあります。
その他に心拍数や呼吸数の増加、血圧低下、意識障害を起こし、いわゆる敗血症性ショック状態
になる場合もあります。また、DIC(播種性血管内凝固症候群)を合併すると血栓を生じるため、
呼吸不全、腎不全、肝不全といった多臓器不全になります。よって、体内の血小板が減少するため、
他の部位での出血が起こりやすくなります。

診断基準
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下記4項目のうち2項目を3日間満たした場合、SIRS(全身性炎症性症候群)と診断されます。
SIRS状態が3日以上続くと、DICを合併しやすくなります。

1、体温の変動:38度超、または36度未満
2、脈拍数の増加:90回/分超
3、呼吸数の増加:20回/分超または、PaCo2が32Torr未満
4、白血球数:12000超または4000未満、または、未熟顆粒球10%超

治療
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強力な抗菌剤の投与と共に、昇圧剤、補液、酸素投与が必要になります。重症化して呼吸不全、
肝不全、腎不全になった場合には、人工呼吸器、血液濾過透析や血漿交換が必要になる場合もあります。
DICに対しては、蛋白分解酵素阻害剤やヘパリンが使用されたり、短期間にステロイドホルモンが併用
されることもあります。近年ではエンドトキシン(細菌毒)を吸着する新しい治療法なども試みられています。

予後
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近年は抗菌薬の進歩により、治療成績は向上しましたが、適切な治療が遅れ、
敗血症性ショックの状態にまで進行すると、患者の25%は死亡すると言われ
ます。具体的には、適切な抗菌薬を1時間以内に投与した場合には、死亡率が有意に低いですが、
その後は1時間当たり7.6%ずつ予後が悪化するという報告もあります。

査定のポイント(重症度と基礎疾患の有無)
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現在症状がある場合は、死亡保険も医療保険もも引受延期です。
既往症については、重症度により判断し、基礎疾患がある場合には加算して査定します。

軽症 :死亡保険(延期~削減~標準体)、医療保険(延期~標準体)
中等度:死亡保険(延期~削減~標準体)、医療保険(延期~標準体)
重症 :死亡保険(延期~削減)、医療保険(延期)

※重症度の判定は、完治までの治療期間等で判断します。

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ご意見・ご質問はinfo@hokensatei.comまでお寄せください。

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